宮城康博blog

沖縄・自治・徒然…Ten Thousand Light-Years from Home

注文の多い料理店

左上に期間限定で今一番旬な《ギリギリKの会》へのリンクを貼っています。
11月の県知事選挙に向けて糸数慶子さんを応援するブログです。
ぜひいってみてください。

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本日は日曜日。
昨日は夕方から那覇にいた。石川真生さんとも久しぶりにあった。といっても、顔をみて少し話をした程度だけど。ギリギリKの会のポスターやビラなど一式もらってきた。
名護のわたしの事務所近くでは、仲井真さんの「改革政党・自民党で~す」などと言ってのける宣伝カーが始終走り回っており、県知事選挙は仲井間さんしか立候補していないのか、的な状況である。「選対本部はどうしてるんだ」などとブ~垂れてもしょうがないので、来週からまだまだ名護では認知度の低い民主党の宣伝も兼ねつつ本腰入れて動き出そうと思う。といってもさほど影響力あるわけではないけど、友人たちと明日夕方打ち合わせをして隣の広い方の事務所の重いシャッターを明後日以降開けることから始めます。これにこりず、また遊びに来てください。

それにしても、仲井真陣営のお金のあることあること。事務所は大きいし、印刷物は立派だし、ホームページも充実してるし、お金のかけ方だけ でいうと、少なく見積もっても百倍は違うね、こりゃ。こちらにあるのはギリギリの焦りと思いと願いだけ。だとしたら、もっと誠実に切実に、「一般ピープ ル」(真生語)に働きかけをすることだけでもやらなくちゃね。

今週は、自民党の中川幹事長の琉球新報でのソフトな恫喝二者択一論(即時撤廃という固定化論か、新基地建設による段階的撤退)もそうだけど、久間防衛庁長官の発言も 光っていた。光っていたというのは、おそらく日本国の沖縄へのまなざし、安全保障についての考え方、その現状、を、はからずも露呈するという意味で着目に 値するという程度のことです。そういえば、スケートできるのかどうかはわからないけど「リンクの女王」高市さんは県知事選挙の応援に沖縄には入らないらし いね。この判断もなかなか光っている。

久間さんの発言は、いわく、「PAC3の嘉手納基地配備は幸いだ。沖縄の人は喜んでほしい」である。日本の予算では追いつかないところ米軍がやってくれているという論旨。
沖 縄県民の安全への配慮は、日本の予算では後回しにしているのだろうか。アメリカの産軍複合体の金の成る木であるミサイル防衛システムへの賛否以前に、日本 国の沖縄に対する根幹的態度の本質が露呈しているようで、幾重にも沖縄の人は怒ってくださいと言っているみたいだ。案の定、新聞では地元の反発が報道され る。そうするとすかさず、久間さんは反発は間違っていると反論する。あぁあ、市民投票のときもそうだったけど、自民党国防族のお偉いさんであるはずなのに、何もわかっていらっしゃらない。

「東京の(自衛隊)基地の回りにもPAC3を配置するのは三月になる、それより早く配備されたんだから喜ぶべきだ」と久間さんはおっしゃるが、自衛隊と米軍をそんなに簡単に同列で論じることはできない。
嘉手納は自衛隊基地とは違い、二国間条約によって日本が提供している米軍基地。
日 米地位協定3条のおかげで排他独占的に基地の管理権を米軍は持っているのだから、基地を警護(PAC3発射?)する米軍の権利行使によって想定されうる問 題をどう位置付けるのか。つまり、有事法やその他法制との関連も含めて、想定されうる事態はどこまで法治国家として論理的に明確になっているんだろうとい うこと。MDをアメリカと共同開発して例によって『顧客国家』になっていくことは報道でも知っているが、国民の安全に係わるそんなことが国会で議論された とも聞かない。
北朝鮮の「脅威」を煽り立てて、なし崩しに軍事態勢が進行していっていいはずはないでしょう。もう、政治家がまともな問題意識と適 切な言語体系を持たないこの国は恐くてしょうがない。米軍は国連をも無視して先制攻撃する権利を自らにのみ許している「帝国」だというのは周知の事実。米 国が規定する「ならず者国家北朝鮮」の暴発より、米軍の先制攻撃の方が可能性としては高い。その米国の米軍【専用】基地を75%も抱えさせられているの が我が沖縄。嘉手納周辺にパトリオットの残骸が降ってくる危険性とわたしたちは向き合わされている。久間さんは、「反発は間違っている」という前に、立派 な政治家としての説明責任を果たすべき。もううんざり。

というわけで、

あぁ、そうだ、本日は表題を「注文の多い料理店」にしたんだった。
書こうと思ってたことを忘れるところだった。

10月14日のブログに朝日の真鍋さんが取材に来たことは書いたけど、真鍋さんの記事(確認していないけど、だと思う)がウェブ上でも読むことができた。

心優しい真鍋さんらしい、いい記事だと思うけど、わたしは、取材後の飲み席で「北部振興」が閣議決定された行政文書や行政手続き上は、何一つ基地建 設と「リンク」していないことをウダウダ喋り、今年の閣議決定の酷さをウダウダ喋っていた。タチの悪い酔っ払いのわたしは、翌日、真鍋さんに嫌な思いをさ せたのではないかとウチアタイして少しブルーになっていた。
そのような経緯があるので、記事中の

「基地県内移設の事実上の見返りとして、政府は10年で1千億円もの北部振興策を約束。新基地建設と振興策の間で県民がほんろうされる時代が始まった。」

《事実上の見返り》ということばに、わたしは過剰反応してしまう。

「北部振興」や、「軍民共用」や「15年使用期限」などは、基地の県内移設を受け容れる沖縄からのせめても《注文》であった。それはまるで、日本政府にとっては、宮沢賢治「注文の多い料理店」の山猫軒に迷い込んだような気分だっただろう。この8年間が《ほんろうされる時代》であったのは確かだろうが、ほんろうされたのは「県民」だけか、「日本政府」だってそうではないか。
注 文に応じてここまでやってきて、注文に応じられないからといって、全部リセット(廃止)して逃げていく日本政府。《事実上の見返り》としての《注文》はリ セットしたのに、新基地建設だけはきっちりやりとげようという。それはちょっと、ムシガヨスギナイ。君らはほんろうからそれぐらいのことしか学んでなかっ たのか、それはマスメディアの方々もそうだ。
山猫軒がある《森》は、だまっていない、とわたしは思いたい。
思いたいと少し弱腰なのは、

「仲井真氏は《注文》の多い県知事の後継者ではなく、《注文》を捨てた名護市長の後見人でしかない」

という事実を多くの県民は知らないか、知っていてもなおかつ、失策続きで我が身にはあまり恩恵のない振興策だけれど、それでもなおかつ、すがりつき 経済的困窮を脱したいと期待するのではないか、という不安を前に、まったくもって確信も自信もないからなんだけどね。現状では、糸数陣営が基地問題以外の 政策についてそれを克服してあまりうる情報を出しているとは思えない。野党陣営お得意の県政批判(それは当然やるべきですけど)と、取って返し指し示すビ ジョンいかんで、大きく県民は選択を誤る可能性大と思えて不安。

岸本建男も逝き、稲嶺恵一も引退し、新たな沖・日関係が始まろうとしている。植民地の「協力メカニズム」の完成のような仲井真・島袋コンビの誕生だけは見たくない。

というわけで、今日はとても長くなってしまった。
ここまで読んでくれた人、ありがとう。

「ヤスヒロのブログ、文字ばっかりで読みきれない」という身近な連中の批判に、「そんなこというんだったらデジカメ買ってよ(笑)」と、冗談めかして少し期待しつつ、批判をものともせず勝手にやっています。今日は少し暴走。